「お酒と林業と農業」
南フランスのピレネー山脈に近いMorciac村の酒樽メーカーAdour社を訪問しました。この地域はコニャックよりも長い歴史のあるワインの蒸留酒「アロマニャック」で有名な地域です。今年9月にミュンヘンの展示会「ドリンクテック」で出会ったAdour社を訪問しました。これまでたくさんの最先端の工場見学をした事があるので、正直ただの酒樽工場の見学には期待をしていなかったのですが、ここまで林業と農業と結びついた産業であるとは、本当に驚きました。また製造技術も非常に緻密で、簡単に真似できない産業である事が分かりました。
ピレネー山脈の樹齢150年以上の樫の木を薪割り、ちょうど良いサイズに切ります。薪割りしてちょうど良いサイズに切る専門の職人がいます。




そこから2年から3年熟成させます。大西洋からの潮風、ピレネー山脈の冷たい空気、メリハリのある四季によって最高の熟成になります。


樽を構成する板は、それぞれ微妙にカーブの具合が違っており、それを1番から最後まで順番に並べて、間違えないように1個ずつ輪っかに並べていきます。
職人は指で凹凸を感じながら、ハンマーで叩いて調節します。樽は火でトーストする事で燻製度合いを変化させると共に、熱することで樽を曲げて楕円にする事が可能になります。最後は全てにカンナをかけて磨いて綺麗にして完成です。文章にすれば簡単ですが、本当に一見の価値がある一見単純ですが壮大な仕事でした。どの仕事にも見とれてしまい、すっかり半日が経過しました。午後はアロマニャックの蒸留所へ行きました。日本ではコニャックは有名だけれでもアロマニャックは知らない人が多いので、ぜひみんなにアロマニャックを伝えて下さいと頼まれました。背丈ほどもある巨木が樽になり、農家が丹精を込めた農作物がお酒になる一連の作業を見学し、感動した1日でした。







